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投稿日 2024年3月21日 00:00:00 (横浜ブログ)
これまで途中で寄り道もしつつ、吉田新田の周辺をぐるっと一周してきたシリーズ横浜の橋は、
吉田新田を一周したことで、とりあえず一区切りしたばかりなのですが、今回は特別編です。
今回は横浜市栄区を流れる「いたち川」に架かる、現存する横浜最古の橋といわれる昇龍橋です。
八軒谷戸というバス停の近くに「いたち川小川アメニティ」と記された看板が設置されていて、
ここから階段を下りていくと、いたち川沿いに遊歩道があり、遊歩道を歩いて行くと昇龍橋があります。
眼鏡橋といわれる石造アーチ橋で、幅1.4m、橋長5.5m、既に移転した白山神社の参道橋でした。
建造年代は不明ですが、明治三十年代末頃から大正四年の間であろうと考えられています。
かながわの橋100選に選ばれているほか、横浜市認定歴史的建造物にも認定されていて、
横浜市でも架け替えは行わず、補修をしてそのままの形で保存していく方針だそうです。
いたち川小川アメニティを歩いていくと、昇龍橋がありました・・・ ↓
親柱には「昇龍橋」の文字があり、かなり達筆です・・・ ↓
橋の脇にある岩には、かながわの橋100選の銘板が付いていました・・・ ↓
そして、橋の説明が書かれた看板もあります・・・ ↓
昇龍橋・・・上郷(旧上野)の村社「白山社」の旧社殿の参道にかかる石橋で、橋の本体は鎌倉市今泉から産出する通称「鎌倉石」又は「今泉石」という水成岩である。構造はアーチ状の眼鏡橋で、欄干は「御影石」で本体とは材質が異なっており、「昇龍橋」の橋名と「大正四年九月吉日」の年記があるが、建造年代は定かではない。明治八年(1875年)、太政大臣三条実美の名で各府県に村誌郡誌を調査して差し出させる公達があり、明治十二年頃に編成されたと思われる「皇国地誌」には村の河川や橋梁の記録があるが、上野村の条に昇龍橋の名はみえない。これと全く構造を一にするもので、旧庄戸堀にかけられ現存する「經堂橋」の名は記載されているが、「長四間四尺木製」と記され木橋であった。經堂橋が石造のアーチ型眼鏡橋になったのは、明治三十年代の末といわれるから「昇龍橋」も材質及び構造からその頃の建造と考えられる。橋名と大正四年の年記を持つ欄干は材質も異なるし、また經堂橋にはこの様な欄干はないので、橋の本体より後の建造であろう。おそらく、大正三年に大正天皇の即位の礼が挙行されたので、この御大典を記念して翌年、村社の参道の橋に御影石の立派な欄干を作ったのであろう。九月十七日は当時村社の祭礼の日であった。施工者は今泉で石工業を営み、現在も今泉石を切り出している石材店の先々代と推定されている。その技術は、古くからこの石で民家の窯や炭焼窯等のアーチを作ってきたことにより習得されたものであろう。なお、この他に旧上野村には梅沢橋という同種の橋があったが、現在は庄戸入口の道路の下に埋没している。道路の拡幅や河川改修で市内の石橋のほとんどが消滅した現在、この橋は市内最古の石造橋と考えられ、文化財として貴重なものである。
※1間=約180cm 1尺=約30cm 四間四尺はおよそ8m40cm (平成4年3月 栄区役所)
橋本体と親柱や欄干は使われている石材が違うという事で・・・ ↓ 見た感じでも雰囲気が違いますね。
橋面に敷かれている石は新しいですね、最近敷かれたものでしょう・・・ ↓
橋の上からいたち川を眺めると、まさに小川といった感じです・・・ ↓
親柱に「大正四年九月吉日」と記されているそうなので、探してみたのですが無い???
この親柱に書いてあるような気がしなくもない・・・ ↓
橋を渡ると階段があり、階段の上に白山社の社殿があった様です・・・ ↓
階段を登った先で辺りを見渡すと、川の周囲には畑が広がっていました・・・ ↓ そんな昇龍橋でした。
横浜の橋〓fab44〓昇龍橋
Source: かながわ検定横浜ライセンス1級に合格したのでブログ続けて…
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