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今季広島と横浜の選手年齢構成
下のグラフは、横浜と広島の選手の年齢構成です。なお既に公になっている戦力外選手は除いています。
18~21歳は、高卒選手の育成期間です。投手はものになる選手なら、若いうちからある程度頭角を現します。22~25歳は成長してきた高卒選手と、大卒あるいは社会人で入団してきた選手の年齢です。この年齢で一軍でプレーできないようでは困ります。とくに投手は、この年齢で芽が出ていなければ、もう後がないでしょう。
一般的な選手のピークは20代後半でしょう。30歳まで生き残る投手は、一部の一流投手だけです。野手は30代まで活躍す選手が投手よりは多いかも知れませんが、それでも内野手は守備に衰えが始まります。そして35歳以上まで一線級でいられる選手は、数えるほどしかいません。
年齢構成のピークは、広島では26 ~29歳にあります。30歳以上のピークは過ぎてもまだまだ健在なベテランも数人います。1998年のベイスターズもそうでしたが、今の広島が戦力のピークを迎えているのは間違いありません。一級品の選手たちの多くが旬を迎えているチームは、強くて当然だと言えます。まさに今の広島がそうでしょう。
広島で26 ~29歳に次いで多いのが、22~25歳ですが、この年代は現在の広島の第2の主力グループであるとともに、5年後のチームの中心になるべき選手たちです。鈴木誠也選手が既にレギュラーどころか中心選手になっていますが、この年代の他の選手たちがどこまで伸びるかが、近未来の広島の戦力を左右します。
広島のGMview
もう少し広島の戦力とその補強戦略を詳しく見ていきます。下は、数年前にDELTAがGMviewと称して試作していたのを、真似て私が作ってみたものです。今季の選手たちの貢献度をWARを指標にして色分けしていますが、DELTAに倣って、WARでは過小評価されがちなリリーフ投手には、下駄を履かせています。年齢は現在の年齢を用いたつもりですが、誕生日をすべて確かめてはいないので、多少の間違いがあるかも知れません。ご容赦ください。なお、既に戦力外が決まっている選手は、橙色の字で示しています。
これを見ると、広島も各年代各ポジションを抜けなく補強しているのが分かります。
横浜との違いを見ると、横浜は今まではチーム事情から即戦力の獲得が中心で、将来性のある高卒まで手が回らなかったということもあったでしょうけど、広島は18~21歳の高卒の投手が多いです。高卒の投手では、中田廉投手や今村、中崎投手が、リリーフ投手として成長を見せていますが、広島はなぜか左投手だけはなかなか育たないでし、有力な大卒の左腕を獲ってももうひとつです。だからでしょう、一昨年昨年と2年連続してドラフト上位(3位および2位)で、高卒左腕の両高橋投手を指名しています。先日のファーム日本選手権で先発して勝ち投手になったルーキーの高橋昂也投手などは、来季にでも1軍に上がって来そうです。いよいよ広島の左腕不足も解消されていくのでしょうか。
先発ローテーションを支えるのは、この数年ベイスターズもかなり成功していますが、大卒の1位、2位指名投手たちです。前評判の高かった投手が多いですが、藪田投手のように大学では目立った成績を残せなかった投手を2位指名すところに、広島のスカウトの優秀さを感じます。
投手では、外国人スカウトの優秀さも目立ちます。澤村賞投手のジョンソン投手を始め、昨年はジャクソン、へーゲンス投手もずいぶん戦力になりました。
野手に目を転じると、広島の強さを象徴するのは、現在26~29歳の選手たちだということを改めて思います。この世代に、タナキクマルはもちろん、安部選手もいれば今季正捕手の座を確保した會澤捕手もいます。
2007年のドラフトはまだ大社と高卒を分けて指名するやり方でしたが、それれにしても安部選手を丸選手を高卒上位で指名し、大卒では松山選手を獲得するという、大当たりのドラフトでした。その後2011年には、大卒の野村投手と菊池選手を、2012年には2位で高卒の鈴木誠也選手を、2013年には1位2位で大卒の投手、大瀬良、九里投手を指名し、3位で社会人のナンバーワンショート田中選手を獲得。ドラフトこそ補強の王道ですが、広島の2007年と、そして2011年からの3年間のドラフトは、見事という他はありません。
現在の黄金時代をつくったのは、これらのドラフトが主な要因ですが、あとは外国人スカウトでしょう。しかし外国人は、広島だって当たり外れはありますし、外国人選手が活躍すれば、引き留めるためには日本人選手以上に資金が必要となります。そこで広島は、バティスタ選手とメヒア選手という、ドミニカのカープアカデミー出身の強打者たちと、リーズナブルな年俸で、数年契約を結びました。ふたりはまだ若く、これからまだ成長も期待できるでしょう。これだけは、横浜がすぐ真似しようとしてもできないことです。しかしカープアカデミーにしても、かつては失敗も多く、一時は開店休業状態だったそうです。それを松田元オーナーが、オーナー代行時代に現地も視察して、松田さんの指示のもとに、アカデミーを復活させたと聞きます。
とにかくカープの野手は凄いです。打撃も凄いですが、走って守れる選手が多いのも素晴らしい。これはカープ独特の方針で、とにかく足が速く身体能力の高い選手を獲得する。その方針が今実を結んでいるということでしょう。狭い横浜スタジアムでは、広島と同じ方針を取るのは合理的ではありませんが、守備が重要なのは、どの球団でもどのチームでも同様です。1998年のベイスターズは、守備も良かった。そして全員が走れたわけではないですが、走れるリードオフマンがいました。
広島の黄金時代はいつまで続くか?
広島の黄金時代は来季も続くでしょう。でもその後はどうか。昨年でしたか今年の初めでしたか、松田元オーナーが地元紙のインタビューに応えた記事を読みました。その記事で松田オーナーは、あと2年(2017年と2018年)は大丈夫だが、その後は、鈴木誠也の世代からもっと選手が育ってこないといけない、と語っていました。そのとおりだと思います。再来年、現在のカープの主力選手たちが揃って30代を迎えます。内野手はまず守備から衰えます。田中選手と菊池選手の守備も、今までのようなわけにはいかなくなるでしょう。打撃は急には衰えないでしょうが、走力はどうしても衰えます。30代になれば故障のリスクも高まるでしょう。
また、この数年の黄金時代の間に、選手たちの年俸は高騰するでしょう。現在は12球団で最も少ない総年棒も、よほどの工夫をしなければ抑えられません。けしてビッグチームではない、独立採算で黒字が必要とされる球団が、どこまでやれるか。
また、来年オフには丸選手と松山選手がまずFAの権利を手にします。菊池選手と會澤選手、そして野村投手と今村投手は再来年のオフでしょう。田中選手は3年後です。来年オフ、球団は丸選手を当然引き留めるでようし、丸選手もカープにいたいと希望すると思いますが、そのためには相応の資金が必要です。さらに再来年には、菊池、會澤、野村投手、今村投手が続きます。カープも残って欲しいでしょうし、選手たちも残りたいと思いますが、年棒面でそれが球団に可能かどうか。
おそらく、今後はジョンソン投手のような年俸3億円以上の複数年契約の外国人選手の獲得などは考えないでしょう。だからこそのカープアカデミーです。年俸1億円を超えるベテラン、石原、エルドレッド、新井選手らも、やがてチームを去っていくでしょう。カープのことですから、資金的な問題も、いろいろな工夫で乗り切っていくかも知れません。少なくとも松田元オーナーがトップにいる間は、大丈夫のように思います。しかし松田オーナーももう66歳です。もっとも後継者の37歳と若い松田一宏オーナー代行が、お父様同様に辣腕を振るえるようなら、さらに長期にわたってカープも安泰ということになるのでしょう。
横浜のGMview
カープの後を追うようにしてチームが強くなりつつあるベイスターズにとって、カープには学ぶべきことがまだたくさんあると思います。しかし、多くを学んでさらにDeNA独自の工夫と積み重ねても、今年のカープのような88勝して貯金が37というようなチームをつくることは不可能に近いことです。まず目指すのは常にAクラスにいられるチーム、そして80勝が可能なチームでしょう。そのようなチームになれば、必ず優勝のチャンスがあります。
下に今季のベイスターズの年齢別選手構成です。年齢が現在のものである他は、前掲の広島のものと同様です。
ベイスターズだって少数精鋭、高卒投手の人数はたった3人ですが、飯塚、綾部投手が今季1軍で初勝利をあげ、京山投手もファームで順調に育っています。人的補償の平良投手もそうですし、砂田投手はもうリリーフの中心のひとりです。2011年、多くの高卒投手を指名しながら、結局ひとりも育てられなかったことを思うと、たった数年のうちに、ベイスターズが大きく変わったことが、高卒投手のスカウトと育成にも明らかに現れていると分かります。大卒の投手にしても、大学4年であまり投げられなかった今永投手や石田投手を単独指名した横浜のスカウトだって、褒められていいいと思います。
外国人選手についても、今季のウィーランド、パットン投手の活躍で、広島との差がかなり縮まったと思っていいのではないでしょうか。
こと投手力に関しては、暗黒時代にできた差が埋め切れていないにせよ、横浜も広島に迫るところまで来ているように思います。しかし、野手に関しては、まだまだ大きな隔たりがあります。
この数年、バランスが取れた補強を行い、かつ即戦力となる選手も多く獲得してきています。しかし、DeNAになる前から引き継いだ財産というものが、ほとんどない。筒香選手と梶谷選手、投手はせいぜい須田投手と田中投手ぐらいでしょうか。スタートラインからして、カープとは違います。したがって、カープに追いつき追い越すためには、カープを上回る戦略と努力が必要です。
広島でもチームの中心となるのは、丸選手、鈴木誠也選手ら既に一流選手の片鱗を見せて高校生の、ドラフト上位指名選手です。ベイスターズの筒香選手だってそうです。今年のドラフトでは、是非そのような選手を獲得して欲しい。もちろんそれは来季の戦力アップにはなりませんが、絶対に必要なことです。強くなるための戦略とは、結局はドラフトと育成にがその9割を占めるのだと思います。
来季戦力を急にアップするような近道は、あるとすれば新外国人選手の獲得とFA選手の獲得ですが、いずれも難しい面があります。
外国人選手の枠は、ロペス、ウィーランド、パットン、エスコバー選手で埋まっています。全員が残留でなくても、代わりの選手が入っただけでは、戦力アップとはならないでしょう。本来なら、5番を打てる内野手が欲しいところですが、枠がありませんし、そんな選手を見つけることも難しい。しかしせめて、第5、第6の外国人選手は、今季のクライン、エリアン、シリアコ選手を上回る選手が欲しいです。何かあったとき、代わりに上がってきた外国人選手がある程度結果を出せれば、だいぶ違います。
FAについては、涌井投手の名前をちらほら目にしますが、FA選手の獲得には人的補償が伴います。しかし上の表を見ていても、人的補償で取られても良いと思える選手はほとんどいません。それだけドラフトと育成が、この数年バランス良くうまくいっているということです。涌井投手を得るメリットは、若手を失ってチームの選手構成のバランスを崩すデメリットを、さほど上回らないように、私は思います。また、巨人の村田選手が来季他のチームでプレーする可能性を口にしていますが、大幅源棒を拒否して自由契約にでもなれば欲しいところですが、FA宣言なら同じ理由で、獲得することはないでしょう。
やはり来季の野手の戦力アップは、現存戦力の成長に期待するところが大、ということになるようです。桑原、髙城、柴田選手のさらなる成長と、乙坂、関根、佐野選手の一本立ち。投手では、今季ついに1軍の戦力にならなかった熊原投手と水野投手が、どこまで本来のポテンシャルを活かせるようになるか。加えて即戦力を期待しての大卒や社会人選手を、今年もドラフトで指名するでしょう。チームの中で人数的にも最大勢力である彼ら22~25歳の選手たちが、これからキャリアのピークとなるであろう20代後半に向けて、どれだけ成長できるかが、来季の見所になるのかも知れません。
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